社内にキャリアコンサルティングを取り入れてみませんか?

昨今、キャリアコンサルティングという言葉を
耳にすることが、多くありませんか?
キャリアコンサルティングは、
キャリアコンサルタント国家資格をもったコンサルタントが、
企業や官公庁等、働く人すべてを対象に、様々な問題の解消を図るための
相談業務を行います。
実際の相談では、働く際に課題となる様々なお話をされます。

 

例えば、
・会社から、どんな役割を期待されているのかわからない
・将来的に、自分自身がこの会社で、働いているイメージがわかない
・決めたルールがいつの間にか、なくなっていて、
何をもとに物事を進めていけば良いのかわからない など、

 

このような課題は、多くの働く人のモチベーションを低下させ、
やがて、この会社ではもう働き続ける自信がないと判断し、
会社を辞める決断をすることにもなりかねません。

 

先日、ある中小企業様で、このような相談がありました。
勤務歴20年を超えたベテラン社員の方ですが、
「同期の社員が先に役職に就き、自分は干されているように思う。
同僚と比べてそれほど、能力が劣っているとは思えない。
それなのに、同僚が先に昇格したのは納得がいかない。
会社の重要な決め事は、上司と先に役職がついた同僚で決めてしまい、
自分たちの意見は、あまり聴き入れられない。
どうせ、聴いてもらえないのなら、言わない方がましだから、何も言わない。」
というものでした。
ですが、本当にそうなのでしょうか。

 

お話しを聴いていると、本当は、会社を良くしていくために
様々な改善案をもって、仕事に真面目に取り組んでいる誠実な方でした。
ところが、干されているという感情に支配され、
さらに、普段からあまり多くを語るタイプの方ではなく、
どのように伝えたらいいのか、言い方がわからない、
それなら言わない方がいいという課題がありました。
そこで、課題解消に向けて、これまでやってきたことをカウンセラーとして承認し、
上司や同僚への伝え方を助言しました。
この様に私たちは、相談者自身では、なかなか気づけない課題を、
自らが気づき、行動が変わるようなお手伝いをします。

 

社内の人には相談できず、抱え込んでいた様な事でも、
コンサルタントには素直に話せるという方もいらっしゃいます。
相談者も、お話しの最後に
「話してすっきりしました。今後は、少しずつでも
自分の意見を伝えていこうと思います。」と言って会社に戻られました。
きっとトライしていただいていると信じています。

 

キャリアコンサルタントは、相談内容に応じて、
傾聴を中心としてお話しを伺い、相談者自らが現時点で最も適合の良い選択を
していただくように支援します。
時にはより良い組織づくりのために、企業に直接助言をさせていただくこともあります。
人材採用難の厳しい環境において、キャリアコンサルティングの導入は、
離職率の減少や社員のモチベーション維持に繋がる
有効な取り組みと考えています。

 

 

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