離職率を下げる為に上司ができる3つの事

人はなぜ会社を辞めるのでしょうか。
やむを得ない理由を除いては、
不満・苦痛がその始まりとなっている事が多くあります。
ある企業の管理職の方は、
「どうすれば辞めたいと言っている社員を引き留めるの事ができるのか」
と毎回悩まれていらっしゃいました。

 

人手不足のこの時代、一人でも欠けてしまうと
企業側にはかなりの痛手となる事が多い様です。
しかし、本人が退職を申し出てくる頃には、既に意思が固まっており
そこから引き留めることは難しく、引き留められても非常に
時間と労力がかかる事になります。

 

以前、私達が行っているメール相談窓口に
ある女性から、「仕事がつらいです」というタイトルで
1通のメールが届きました。
女性は数か月前に部署異動があり、
そこでの業務内容についていけず毎日が辛いとの事でした。
業務内容についていけないのは、自分の頭が良くないからだと
ご自身を責めている様子です。

 

その女性の上司は、
「わからない事は自分で調べて考えてほしい」という方の様で、
質問しても教えてもらえない、
「こんな事もわからないのかと思われそう」
という状況が更に女性を追いつめていったようです。

 

この女性は、話をしっかりときいてもらうことで
勇気を持って上司とコミュニケーションを取ることができる様になり
少しずつ前向きな気持ちになってきているようです。
この女性へは継続して対応中です。

 

これはほんの一例ですが、部下を想っての指導が、
本人にとっては苦痛である、というケースは少なくありません。
この場合、どの様にすれば上司と部下間のギャップを
無くすことができるのでしょうか。

 

1、「想いを言葉で伝え共有する」
上司側から、なぜ、“わからない事は自分で調べて考えてほしい”のかを
言葉で伝え、部下と目標(ゴール)を共有する

 

2、「定期的な声掛けや確認をする」
部下の状況をスモールステップで確認する

 

3、「部下を褒める・フィードバックをする」
褒めることは、承認していること=事実を伝えること。
良い方向へ変化した事実を言葉で伝え、
部下のモチベーション向上に繋げる

 

この3つのことが大切ではないでしょうか?
100%不満や苦痛を無くす事は難しいかもしれませんが
この様に、一つ一つのコミュニケーションを丁寧に行う事で
解決できるものは多くあります。
企業風土や、長年の上司部下との付き合い(関係性)もあって
改めて見直すことが少ないコミュニケーションですが、
離職率低減に繋がる重要なものであることに間違いはありません。

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