「最近の若者」に何を期待しますか?何を求めますか?

どの時代にもある「最近の若者は…」というフレーズ。
これに続くのは大抵マイナスな言葉が多く
今であれば、「やる気が感じられない」とか
「コミュニケーション力がない」をよく耳にします。
他にも、精神面のもろさや、受け身の姿勢が強いなども言われておりますが
長所としては、素直だったりまじめである事が挙げられています。

 

4月から新入社員を迎え入れる、
また、若手社員の成長に期待している
という企業様は多くいらっしゃると思います。
彼らに期待する人物像やカラーは、企業様ごとに様々おありだと思いますが
本日は、ぜひ彼らに身につけて頂きたいスキルの一つとして
「質問力」を取り上げてみたいと思います。

 

特に新入社員は、上司や先輩からの指示に従って正確に、かつ
一日でも早く仕事を覚えることが求められます。
先ほど申し上げましたが、今どきの若者の長所には
「素直さ」がありますから、彼らは “指示されたこと” をやるのは得意かもしれません。

 

しかし、ただ指示通りに動くのではなく、ぜひ仕事に好奇心を
持って欲しいのです。
好奇心がある人は、指示された仕事が
「どうしてこうなるのか?」
「自分がやった作業が
この先どんな人と関わり、どんな風に役立つのか」など
どんどん質問が湧いてきます。
好奇心が有る人と無い人とでは、成長のスピードが断然に違います。

 

しかしながら、皆初めから好奇心があり、
様々な疑問を抱き、そして
積極的に質問ができる訳でもありません。

 

ですから、育成に関わる上司や先輩も、
彼らの好奇心を期待して待つ、
彼らからの積極的な質問を待つという「受け身姿勢」ではなく、
是非彼らに沢山働きかけて
「質問力」を育てて頂きたいと思うのです。

 

人材育成には2つの手法があります。

 

1つは、指示を出し、その通りに動いてもらうティーチングです。
つまり、出来る人が出来ない人に仕事を教える事です。

 

もう1つは、新入社員の好奇心を引き出す仕事の与え方、コーチングです。
教える事とは違い、相手に問いかけてみることで
様々な考え方や行動の選択肢を引き出します。

 

これら2つの手法は効果的に使い分ける事が必要になります。

 

一方的な指示以外にも
ぜひ彼らにたくさん問いかけてみて下さい。
また、彼らから積極的な質問があった場合は
すぐに答えるではなく、考える時間をたくさん与えてみて下さい。
(「どう思う?」「なぜだと思う?」「君ならどんなやり方でやる?」等々)

 

好奇心が湧くと仕事が楽しくなります。
仕事に対するモチベーションが上がります。

 

最近の若者に色眼鏡をかけず
彼らの特長を最大限に引き出す様、
関わる側から積極的に育てあげていくことが必要ではないでしょうか。

 

※新入社員・若手社員との関わり方のポイントは
来月のコラムにも続きます。

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