リーダーシップを発揮する【こころの休憩室 vol.24】

1月のコラムが遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。
新年が始まったばかりと思っていたら、早1月も終わろうとしています、
首都圏では2度目の緊急事態宣言が発令され、
大きな不安を抱えながらの毎日だと思います。

現代は、コロナ禍でなかったとして、時代の流れが早く、
しかも変化が激しく将来の予測がつかない不確実性の高い時代となっています。
そんな時代のリーダー又はリーダーシップとはどんなものが求められているのでしょうか。

組織内のマネージャーなどのリーダーばかりでなく、未来のリーダー候補、
また非公式な集団(家庭、地域、諸見の世界、友達)においても、リーダーシップについて考えておくことに損はありません。

肩書としての「リーダー」は、組織から任命されれば能力とは別に誰にでもなれるものですが、
リーダーとして「リーダーシップ」を発揮できるようになるには、年月も苦労もつきものです。

ちなみに、リーダーとリーダーシップの定義は何でしょうか。
いろいろ書物によって表現が違いますが、ここでは、
「リーダー」とは、組織の目標達成に向けて影響力を与えられる人、
また「リーダーシップ」とは、組織の目標達成に向けて影響力を及ぼすこと、またはその能力と定義します。

実際にはリーダーの役割は多岐にわたっており、組織によっても違いがありますのでここでは割愛しますが、
大きく分けると「マネジメント」と「メンバーの育成」があると思います。

それらの役割を遂行する上で、
組織上の肩書である「ポジショニング・パワー」だけでは不十分で、
個人の「パーソナルパワー」の重要性が注目されています。
つまり、メンバーから信頼され、良好な人間関係性を築くことで得られるパワーです。
では、メンバーに信頼され良い関係性を築くにはどうすればよいのでしょうか?

まずは、基本に立ち返ってリーダーシップの形を考えることが大切かもしれません。
個人主義、権利意識の高まりによってリーダーシップスタイルも変化が求められています。
もちろん会社の規模や成長段階によって求められるリーダーシップは違いますが、
従来型のリーダーシップスタイルであるトップダウン(支配)型から
サーバント(支援)型スタイルもリーダーシップのあり方として注目されています。

サーバント・リーダーシップは、提唱者であるロバート・K・グリーンリーフが、
リーダーシップ研究の中で“サーバントリーダー”という言葉を生み出し、
1970年には米国で“リーダーとしてのサーバント”というエッセイを発表した古くからある概念です。

冒頭で述べたように“時代の流れが早く、しかも変化が激しく将来の予測がつかない不確実性の高い時代”には、
メンバーの自立とメンバー自らが成長していくリーダーシップが求められています。

それぞれのリーダーシップの特徴は下記の表になります。

  • 支配的リーダーに従うメンバー行動
    • 主に恐れや義務感で行動する
    • 主に言われてから行動する
    • 言われたとおりにしようとする
    • リーダーの機嫌を伺う
    • 役割や指示内容だけに集中する
    • リーダーに従っている感覚を持つ
    • リーダーをあまり信頼しない
    • 自己中心的な姿勢を身に付けやすい
  • サーバントリーダーに従うメンバー行動
    • 主にやりたい気持ちで行動する
    • 主に言われる前に行動する
    • 工夫できるところは工夫しようとする
    • やるべきことに集中する
    • リーダーの示すビジョンを意識する
    • リーダーと一緒に活動している感覚を持つ
    • リーダーを信頼する
    • 周囲に役立とうとする姿勢を身に付けやすい

※抜粋:特定非営利活動法人 日本サーバント・リーダーシップ協会

協会のページの表現をそのまま抜粋していますが、
支配型の悪い側面ばかりが書かれていますが、もちろん長所もたくさんあって、
職種(自衛隊や徒弟制度の残る職種など)や組織の成長過程や規模(ベンチャー企業)によっては、
むしろトップダウン型の方が機能することもあると思います。

信頼と良好な人間関係を築くために大切なことの2つ目として、「良好なコミュニケーション」ではないかと思います。

ここでは「人は話し方が9割」永松茂久著(すばる舎)に書かれていることが参考になると思います。
ベストセラーなのですでに本を読まれた方も多いと思います。

本の中で、大部分の人に共通する習性として

  1. 人は誰よりも「自分に興味」を持っている
  2. 人は誰もが「他人にわかって欲しい」「理解して欲しい」と思っている
  3. 人は自分のことを「わかってくれる人」「理解してくれる人」を好きになる

があり、それらの習性を利用することで、よいコミュニケーションがとれるということです。
具体的には、「はなし方」とは「きき方」だと

  1. 相手に話をさせる(3:7黄金比率)
  2. 全肯定する、信頼する、うなずく
  3. 技法としては言語メッセージだけでなく非言語メッセージも重要で、
    顔や声や体全体で感嘆、反復、共感、賞賛、質問を随所に使いながら、
    リーダーは傾聴を主体としてコミュニケーションをとることが大切ということです。

これらはカウンセラーのカウンセリング技法と一緒です。

詳しく知りたい方は、本を読むか、一番お勧めなのが中田敦彦のYouTube大学で本の紹介があるので是非御覧になってください。
さすが一流芸人のプレゼンで、本の内容も理解できるのは当然ですが、各所で爆笑してしまいます。

中田敦彦のYouTube大学

最後にアメリカ大統領であったリンカーンは
「従ってもらいたいのなら、まずこちらが味方であることを相手に十分にわからせることだ。」
と言っています。
昔も今も不変の真理なのかもしれません。

また、人の習性として「人は恩に報いたいと考えるもの、借りは返したいと思うもの」があるといいます。
リーダーがメンバーの話を傾聴すればするほど、メンバーからの反応も良くなり、同時に目を見張るような成長をみせることもあるでしょう。

今から実行しましょう。
リーダーシップの能力は誰しも一朝一夕で身につきませんが、傾聴は誰しも明日から実行できる能力といえます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA