ストレスがたまりにくい職場環境づくり【こころの休憩室 vol.09】
皆様の心身の健康をサポートする、えがおパートナーズ株式会社です。
今回は「ストレスがたまりにくい職場環境づくり」についてお送りいたします。
1.職場のストレスとその影響
職場のストレスは、職場環境のありとあらゆることから発生します。
例えば、自分が上司や同僚からあまり支持や協力を得られていないなと感じる。
自分の仕事に対してあまり裁量権がない。
知識や能力に見合わない仕事を任された、その対処方法を自ら見いだせない……。
そんなとき、私たちは大きなストレスを感じてしまいます。
また、私たち会社員は、1日の3分の1を職場で過ごしています。
長時間生活する職場が暑すぎたり、寒すぎたり、汚れていたり、過度に身体に負担がかかる作業であったり、人間関係が良くなかったりする場合、
大きなストレスであるだけでなく作業能率の低下をきたします。
ストレスがたまるといろいろな影響がでてきます。
- 著しく疲れたり、短気になったりする
- くつろぐことや、集中することができなくなる
- 論理的に考えることや、意思決定することが難しくなる
- 仕事を楽しめなくなったり、責任を感じなくなったりする
- 元気がなくなったり、不安になったり、眠れなくなる
- 病気になる
皆さんは大丈夫でしょうか。
個人の不調によって、組織全体にも、良くない影響がでてきます。
- 常習的欠勤者の増加
- 仕事に対する責任感の減少
- 従業員の転職の増加
- 業績と生産性の低下
- 事故の増加
- 顧客からのクレームの増加
- 社員、外部からの企業イメージの低下
- 労災のリスク
受容できるレベルのストレスは、仕事のパフォーマンスや組織の活性化のためにも必要ですが、
過度なストレスは、労働者の健康や安全、企業の業績や組織運営の健全性のためには避けなければなりません。
2.ストレスの少ない職場づくりのために
では、健康的でストレスがたまりにくい職場とはどのような環境でしょうか?
重要な要素である下記の3項目について、現在の職場環境に照らし合わせて考えてみてはいかがでしょうか。
- 仕事の量や仕事の難易度が社員(自分)の能力や資質から見て適切であることが、
ストレスの少ない健康的な環境といえます。 - 仕事の内容やそのやり方について、周囲からの支援が多ければ多いほど、
ストレスを感じることが少なくなります。 - 仕事の内容やそのやり方について、多くの裁量権を持てば持つほど、
また、仕事に関する決議に加われば加わるほど、ストレスを感じることが少なくなります。
ご自分の職場はいかがですか?
自らが仕事に対し有能さを感じることができ、自らの仕事の自律性が保たれ、上司や同僚との関係が良好であれば、
仕事上のストレスのかなりの部分が解消できます。
これらのことは、ストレスチェックの多くのデータからも明らかなことです。
ストレスをためないために自分一人でできる “セルフケア” はとても有効になりますが、
毎年実施されるストレスチェックを機会に、
職場内で仕事のやり方や組織の管理運営のやり方を話し合い、見直す機会にしてはいかがでしょうか。
今回の中でに気なることがありましたら、是非参考にしていただき、
こころとからだの健康につなげていただければ幸いです。
次回のテーマは、コミュニケーション力を高めて風通しの良い職場を目指す一歩として、
分かりやすく話すことについてお知らせいたします。
引き続き宜しくお願いします。