仕事納めは片付いた仕事場で【こころの休憩室 vol.59】

こんにちは。
皆様の心身の健康づくりをサポートする
「えがおパートナーズ」です。

年末といえば大掃除ですね。
この一年で「あれはどこにあったっけ?」と
お困りになったことがある方は、
この機会に、ご自分の机やロッカーなどを
片付けてみてはいかがでしょうか。

すぐに必要なものが見つかる環境は
仕事がはかどり、気分もスッキリします。
つまり、ストレスを減らすことができます。

片付けの第一歩は「使うものだけを残すこと」です。
まずは今あるものを
いるもの・いらないもの・わからないもの」の
3つに分類しましょう。
不要な段ボール箱か、紙袋や
ビニール袋が3つあれば始められます。

3つの箱で要・不要を区別する

1. 3つの箱に「必要」「不要」「不明」の
ラベルをつける

2. 片付けたいものを
「必要」「不要」「不明」の
どれかの箱に入れる

「必要・不要・不明」を判断する
基準をはっきりさせて、迷わず進めましょう。
例えば次のような基準で
決めてみてはいかがでしょうか。

  • 必要なもの
    いつ・何のために使うかをその場で説明できるもの。
  • 不要なもの
    使わないと分かっているもの。
    必要になったら再度調達できるもの。
  • 不明なもの
    必要・不要のどちらにも当てはまらないもの。

3. 箱ごとに行き先を決める

  • 必要なもの
    元置いていた場所か、手の届く場所に置く。
  • 不要なもの
    捨てる。
  • 不明なもの
    期限付きで保管する。

「必要なもの」を適切な場所に配置できれば、
ひとまず片付けはおしまいです。
自分の仕事場の周りだけなら、
さほど時間はかからず片付くことでしょう。

「不要なもの」はルールに則って廃棄します。
「不明なもの」は1年や3年などの
期限を決めて保管します。
中のものが必要になったら取り出し、
期限が来たら丸ごと「不要なもの」にしてしまいましょう。

「不明なもの」を写真で撮影しておけば、
探すときに箱をひっくり返す必要もありません。

片付いた状態を保つ

身の回りがすっきりすると気持がいいですね。
しかし、これで満足してはいけません。
時間が経てば、片付いた場所も散らかっていきます。
次は、きれいになった状態を
キープする方法を考えてみましょう。

片付けの地図を残す

片付いた状態を写真にとるか、
どこに何があるかを図に残しておきましょう。
そして、目に入るように掲示しておきます。

片付いていた場所は何日もかけて
徐々に散らかるものです。
少し散らかった状態を見慣れてしまうと、
それが当たり前になって、
片付いた状態を忘れてしまいます。

写真や図は薄れゆく記憶を補い
「片付いている」状態がどんなものかを
教えてくれます。

また、写真や図自体が
「一度片付けられた証」にもなります。

片付けられる自信とモチベーションに
繋がるでしょう。

大きさを揃える

ものの大きさがバラバラだと、
きれいに片付きません。
小さすぎると見落としますし、
大きすぎると別の場所に置いて、
どこにしまったか忘れます。
全てのサイズを統一しましょう。

例えば、紙ものはすべてA4にします。
A4より大きいものは折り畳み、
小さいものはA4の紙に貼り付けます。

紙以外の形や大きさが様々なものは、
透明な箱やジップロックに小分けしましょう。
中身が分かりやすく、必要なものだけ取り出せます。

どうしても他の場所に置かざるを得ないものも
出てくるでしょう。
そんなときは実物の代わりに、
保管場所を示すメモを残しておきます。
とりあえず見る場所に実物がなくとも、
メモが保管場所を教えてくれます。

定期的に繰り返す

周りにあるものを「必要・不要・不明」に
仕分ける作業を、毎月や季節ごとなど、
もっと短い間隔で繰り返すようにしましょう。
必要なものだけが手元にある状態を保てます。

加えて、「必要・不要・不明」に仕分ける作業は、
自分の仕事を見直すよい機会です。
仕分けの中で忘れていた仕事を思い出したり、
終わった仕事を振り返ったりしていれば、
それはタスクの確認作業にもなります。

後回しになりがちな片付けを
仕事のルーチンに組み込むことで、
手間をかけずにきれいな状態を保てます。

今年のうちに仕事も机もすっきり片付けて、
来年は迷いなく仕事始めを迎えられるようにしましょう。
その際は、後半でご紹介したコツを
ぜひ試していただければと思います。

皆様が来年も
心身ともに健康に働けるよう
お祈り申し上げます。
2024年にまたお会いしましょう。

2023年12月
文責: 林


  • 参考文献
    • 梅棹忠夫, 『知的生産の技術』, 岩波書店, 1969年
    • 對馬陽一郎, 林寧哲監修, 『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本』, 翔泳社, 2017年

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